メンサでうつブログ

つらつらと思いついたことを書きます。

心療内科の問診票にあった良い問いのこと

はじめて行った心療内科でのこと。半分恐る恐る、残り半分はどんなところだろう、どんなことをされるんだろう、という感じで向かいました。

待合室で回答をした問診票のとある質問に、自分は思わずハッとさせられました。
その質問は
「あなたの従来の性格を以下から選びなさい」
というものでした。

自分は会社から、言われたことは忘れずにきっちりと細かいところまでやりきれる人だと、上司から評価を受けていました。
また入社以来遅刻が全くないことも密かに自分にとっては自信でした。

ただ"従来の性格"となると、自分は実は遅刻魔で、高校生のころは学校から手紙がしょっちゅう届いていました。(月3回遅刻すると手紙が来る。学校に行く振りをしてサボる人がいるからだとおもわれる。)

もの忘れはあたりまえで、とにかくおっちょこちょいな性格でした。小学校の時はいつも教科書を家に忘れ、隣の人に見せてもらっていました。あまりに忘れ物が多いので、ランドセルに全教科の教科書を入れて対策をしていましたが、今度は調理実習に使う野菜など、イレギュラーなものを忘れたり。

こんな感じなので、性格はかなりおおざっぱでした。きっちりと細かいことはできず、大筋を固めたら満足、細かいところまではやりきれない性格でした。○○ドリルの様な、単調に繰り返すものはとにかく苦手で、漢字ドリルなら覚えるまでの数回はちゃんと書いて、あとは草書の様に雑に書いたり、計算ドリルは、解き方がわかるまではちゃんとやるものの、一回解いて要領が分かった後は、答えを模写したりしてました。

よくよく考えてみると、"今の性格"とは、社会人はこうでないといけない、こうあるべきという強迫観念に似たものによって作られてきたように思いました。そうして形作られた、従来とは違う作られた今の性格は、かならずどこかに歪みがあって、それは自分にとっても周りにとっても悪影響でしかないのではないか・・・。

いまだにこの質問と回答に関して、問診で先生から直接聞かれたことがないですが、質問だけで気づきを与えてくれる良い問いだと思いました。