カーナビを付けてはダメだと言われた話

いまの視点からみると、何で!という価値観があるわけです。

いろいろな時代にいろいろな価値観があったので仕方ないのですが、その変化のキワみたいなときに遭遇すると面白いですね。

うっとうしいと思うこともあると思いますが、僕は面白いと思うことの方が多いです。

僕が遭遇した典型的なのは、母親に
「男はカーナビを車に付けたらあかん!」
と口を酸っぱくして言われたことでした。

最初はどうしてか分かりませんでした。断っておくと、運転中にカーナビを見ると危ないからダメ、というわけではないです。
特に男は付けたらダメだそうです。

もしかしたらこの気持ち分かる人がいるかもしれませんが、よくよく母親に聞いてみると

・男は地図など見ずに方角で目的地に行けるものだ
・男はさらに、抜け道を使ってさらりと到着できる

という理由からでした。つまりカーナビを使ってると、ナヨナヨした男の人のように見えるからだと。

古い価値観といえばそこまでですが、そういうスキルが重宝されていた時代もあったんだなと思いました。(映画とかでも、男の人が抜け道で華麗に目的地に着くようなシーンがあったような…)

こういう価値観は、あっという間に忘れられがちで、あまり文面にも残っていないので、どう残していくのがいいのだろう?とも思います。

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ちなみに父親は、運転中に地図など見ずに目的地に抜け道でたどり着けます。そういうところに(も?)、母親はグッときたのでしょう。

今聞くと、そんなところに?と思ってしまいますが