不思議な体裁
好きな食べ物は何ですか?
この質問に対して、答えは結構簡単ですが、冷静に考えてみると、ある種の体裁に縛らがちな気がしました。
つまり、「○○が好き」と言った自分をどう見られているか、ということを意識して、好きな食べ物を選んでいるような。
たとえば「ビールが好き」なら、「自分は酒飲みなんです、誰とでも飲みに行きますよ」だったり、
「肉じゃが」だったら、「煮物系のお袋の味が好きなんです、意外と地味で家庭的な感覚もあるんです」
みたいな。
そこで、自己実験としてあらゆる体裁を取り除いて、好きな食べ物を考えてみました。
これはなかなか勇気のいることでした。
そして導き出された答え、
自分の好きな食べ物は、カレーとパイナップル。
この二つを選んだ決定的な理由は、"ダメだと分かってもこの二つは食べ過ぎてしまうから"です。
どうしても食べ過ぎてしまう。
それにしてもカレーも、パイナップルも、体裁を考えるとなかなか選べない食べ物です。
カレーが好きって小学生ですか??という感じだし、なにも選ぶならパイナップルじゃなくて、もっと高級な果物を選んだら?という感じです。
そこを敢えて振り切って、
カレーとパイナップルが好きです
と言う勇気。
こんなことは、30を超える歳になったから、体裁を気にせず言えるのかもね。
少なくとも中高校生のころには無理だったなぁ。
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好きな食べ物だけではなくて、他のいろんなことも、こんな風に思うままに言えるようになれたらな、と思うところです。